年収1000万の専業主婦のジョブディスクリプションを考えてみる試み

主婦(夫)(以下主婦で統一)の仕事を金銭換算しようとするブログやネットニュースが一時期散見された。

だが、断言するがこれは完全無意味だ。

主婦はそれ自体が総合職であり、様々な能力が必要だ。

それをプロの金額に換算するのは両方に対して失礼だと思う。

例えば企業の法務部にいる人間が弁護士っぽい仕事(例えば契約ドラフトとか?)を書いたとしてそれは弁護士ほどのクオリティでもないため、弁護士と同じマージンを会社に請求することもない。サラリーマンはサラリーマンとしての給料をもらい、それに見合った待遇を受ける。

つまり、外注したら〜とかいう理論は全く当てにもならない。

 

問題は市場価値である。ガッキーのドラマみたいなものだ。契約結婚した場合の年収みたいに考えれば分かりやすい。

 

例えば専業主婦に年収というものがあるとして、それが1000万にのぼるような人はどのような働きをするか、それを考えてみたい。

 

日本人の平均年収は500万もいかないので、年収1000万の専業主婦は平均的専業主婦の倍のクオリティのアウトプットを要求されるとしよう。(実際は家政婦などの年収はそれより低いから倍どころでは1000万にはならないかもしれないが、全て満遍なく倍のクオリティを出す人材の希少性を加味して、倍ということにしました。)

 

まず、ライフイベントに関わらず発生するジョブとして、炊事洗濯掃除などの家事が挙げられる。

 

年収1000万の専業主婦は栄養士(平均年収340万)のようにきちんとしたメニューを組み、汚れてたらクリーニング屋さん(平均年収260万)のようにきれいにシミを抜きアイロンをかけるでしょう。掃除に関しては毎日業者のように掃除する必要はないので年四回くらいでしょうかね、綺麗に掃除します。それ以外の日に倍のクオリティで掃除するのは無理でしょう。

 

さて、次は家計管理。配偶者の稼ぎをFP(平均年収560万(東京))並みにしっかり家計管理管理します。おそらく1000万プレイヤーの専業主婦はこのあたりでカナリ稼ぐ気がしますね。配偶者の稼ぎにもよりますが、稼ぎがいい人であれば税務の知識も必要かもしれないし、もはや専業主婦というより投資家といった方がいいレベルの人もいるかもしれない。

 

ここからはライフイベントも関わってくる領域。

 

まずは子供の世話。保育士(平均年収320万)のように…と書こうとしたがやめた。保育士は同時に数人の子供を見てるから、専業主婦の方がクオリティの高い保育をしてるきがする。

母の愛には勝てないしね。

 

小学校に入学すると義務教育が始まります。子供が勉強についていけない時は?中学、高校、大学受験は?塾に行かせたり、家庭教師を呼ぶだろうが、1000万プレイヤーは違う。全教科を自らおしえ、受験アドバイスも的確だ!ついでにピアノも教えちゃう!

 

正直学校外での教育はかなりお金かかるのでとっても助かりますね〜。

 

子供が熱を出した!看護師(平均年収480万)並み!

 

子供も無事独り立ちしました。

 

次は親が病気に!

はい!介護士(平均年収320万)並み!

 

家族旅行に行こうか!

旅行代理店職員(平均年収250〜300万ガイド付き)並み!

 

笑顔の絶えない家庭や!

お笑い芸人(平均年収??)並み!

 

とまぁいろんなプロに頼ってることが分かってきましたね。厳密にはプロ並みというよりプロに準ずるレベルで話してたつもりです。プロにはプロの責任があるのです。

 

まぁ専業主婦を年収換算するのがいかに阿呆らしいか分かってきましたね。違うものは比べられない。

 

でももし上記のようなスキルを持った人が専業主婦市場(そんなものないが)で就活してたらいくらで雇えますか?ってことです。

 

ちなみにアメリカやイギリスの富豪の下で働く執事の年収は、1000万を超えることもあるそうなので、その辺りを目安にするといいですね。

なので、ネットで専業主婦の年収は1000万!とか言ってる主婦はスーパースキル持ちの超富豪の奥様、旦那様かもしれませんねぇ〜。

 

あぁー無駄な時間だった。

年収換算なんて意味ないです。尊敬し合えていればそれでいい。市場価値なんてないんです。交換なんて出来ないんだから。

 

年収については大体キャリアパークさんにお世話になりました。(^-^)